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【製品開発部】 自社製品開発
「のこぎり入れ方パターン計算ソフト」のようなパッケージ製品を
エリック・レイモンド著「魔法のおなべ」の中で次のような話が載っています。

1999年頭にぼくは、丸太から垂木をなるべくたくさんとりたい製材所向けの、のこぎりの入れ方パターンを計算するソフトを書いている会社から相談を受けた。
「うちはオープンソースにすべきでしょうか?」
ぼくは「ノー」と結論した。

エリック・レイモンド氏はオープンソース運動の理論的な指導者です。彼が書いた「伽藍とバザール」は今でもオープンソース運動の教書のような存在です。そのエリック・レイモンド氏がなぜ「のこぎり入れ方パターン計算ソフトはオープンソースにすべきではない」と言ったのでしょうか?

エリック・レイモンド氏は、オープンソースのメリットが高いのは次のようなケースだと言っています。

・ 信頼性、安定性、スケーラビリティがとても重要な場合
・ デザインや実装の正しさが、独立ピアレビュー以外の方法ではきちんと検証できない場合
・ そのソフトがその利用者のビジネス展開を決定的に左右するような場合
・ そのソフトが、共通のコンピュータ・通信インフラを確立するか可能にする場合
・ その核となるメソッド(あるいは機能的にそれと等価なもの)が、よく知られた工学的な知識の一部であるとき

Linux、Appache、MySQL、PsotgreSQL は、正しく、この要件を満たしています。
しかし、「のこぎり入れ方パターン計算ソフト」は、これらの要件を一つも満たしていないのです。

あれば確かに便利だが、また特殊なノウハウが詰まっているのだろうが、「でもいざとなったら、経験豊かなオペレータが自分でのこぎりの入れ方を手動で計算できるだろう」(エリック・レイモンド氏)という類のソフトです。また、市場が小さいから大手パッケージ会社も手を出さないソフトです。

多くのソフト会社はパッケージを自社開発するとき、ついつい格好いい立派なコンセプトを描いてしまいます。
しかし、実は、この「のこぎり入れ方パターン計算ソフト」のようなソフトを作るべきなのです。つまり、オープンソースにするメリットがないソフト、オープンソースコミュニティが苦手とするソフト、そして、大手パッケージ会社も手を出すメリットがないソフトを。

慶は「のこぎり入れ方パターン計算ソフト」のようなパッケージを作っていきます。

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