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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第1号 2003/12/8
▼ 発刊にあたって
▼ 5年後、システム開発の仕事はどのようになっているか?
▼ 生産性を劇的に向上させた特効薬
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発刊にあたって
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蒲生嘉達です。お疲れ様です。
慶の社員及び慶と契約している個人事業主の方々を読者とした
メルマガを発刊致します。
コンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」です。
事業計画の背後にある基本的な考え方を語りたいと思います。
異論、反論をお持ちなら是非返信してください。
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5年後、システム開発の仕事はどのようになっているか?
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事業計画の根底には、システム開発の未来についての洞察が
なければなりません
したがって、本メルマガでは、最初に「5年後、システム開発の
仕事はどのようになっているか?」について語ります。
次々とバラ色の未来を約束するかのような新技術が生まれます。
例えば、本年12月号の日経コンピュータをめくってみると、
「UMLの極意 急速に拡大するモデリング革命」
「あらたなソフト工学に挑む”4人の巨匠”−エンピリカルソフトウェア工学」
などの輝かしいタイトルが目に飛び込んできます。
コンピュータ雑誌では毎号、「革命的な」新技術が紹介されています。
洪水のように押し寄せて来るこのような記事を見ていると、
「5年後システム開発の仕事がどのようになっているかなど
分かるわけがない」という気持ちにもなってしまいます。
しかし、私はかなりの部分予測できます。
まずは、50年に及ぶソフトウェア開発の歴史を振り返ってみましょう。
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生産性を劇的に向上させた特効薬
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50年に及ぶソフトウェア開発の歴史の中で、開発生産性を劇的に
向上させた特効薬がいくつかありました。
その最大のものは、OSの発明と高水準言語の発明です。
OSの発明は、プログラマをハードウェアの制御というやっかいな
問題から解放しました。OSの発明によって、プログラマはファイルや
プロセスといったより親しみやすく扱いやすい抽象的概念を使って
プログラミングできるようになりました。
また、高水準言語によって、プログラミング作業は通常の文章に書く
作業に近づいたと言えます。
これらの発明によってソフトウェアの開発生産性はおそらく10倍は
向上したでしょう。
OSと高水準言語の次に重要な発明としてUNIX、RBMS、
構造化プログラミングがあげられます。
UNIXが登場する以前の開発環境はプログラマにとって非常に不自由な
ものでした。プログラマはコンパイル一つですら自由にできず
長い時間待たされるのが常でした。MacintoshのOSが一般ユーザの
マン・マシン・インタフェースを格段に向上させたのに対し、
UNIXはプログラマのマン・マシン・インタフェースを格段に
向上させたのです。
また、RDBMSは非常に分かりやすく扱いやすいデータベースモデルを
提供しました。
そして、構造化プログラミングは制御構造を制約することによって、
プログラムがスパゲッティ化することを防ぎ、バグの発生を減少させる
とともにプログラムの保守性を向上させました。
これらの革新によってソフトウェアの開発生産性は3倍〜5倍位
向上したと思います。
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次回以降の予告
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12/15 最近の特効薬
12/22 システム開発は何故難しいか
12/29 5年後、システム開発の仕事はどのようになっているか?
次号は、12月15日発行予定です。乞うご期待!!
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発行:
株式会社 慶
代表取締役 蒲生 嘉達
y_gamou@kei-ha.co.jp http://www.kei-ha.co.jp
TEL:03-5951-8490 携帯:090-1258-6347
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