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2010年のシステム開発

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5年後のシステム開発
ブルックスの法則
グーグルの衝撃
保存できないエディタ
製造業の呪縛
請負と派遣
永久運動の設計
大きくなるか、小さくなるか
ゴーイング・コンサーン
金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社
経営の基準となる数字
借入れと連帯保証
ソフトウェア振替という麻薬
賃金決定の仕組み
SE・プログラマの資質
○:その他

添付ファイルあり(PDF形式)=>26−040531.pdf
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_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第26号  2004/05/31
  ▼  まえがき
  ▼  [5年後のシステム開発] 出版の予定
  ▼  [5年後のシステム開発] あらすじ
  ▼  [5年後のシステム開発] 今週号
  ▼  [5年後のシステム開発] 1990年前後から現在までの技術の盛衰
  ▼  [5年後のシステム開発] 二つの要因
  ▼ 次回以降の予告

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  まえがき
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蒲生嘉達です。お疲れ様です。

本メルマガは、慶の社員(正社員・契約社員)及び慶と契約している
個人事業主の方々に配信しています。

感想をお持ちなら是非返信してください。


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  [5年後のシステム開発] 出版の予定
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「2010年のシステム開発」は「ソフトウェア業界航海術」と異なり、
本格的な出版を計画しています。

6月、7月:執筆
8月、9月:印刷、製本
10月:販売開始

というスケジュールを考えています。

コンセプトは、岩井克人著「会社はこれからどうなるのか」
( http://www.book-navi.com/book/syoseki/kaisha.html 参照)
のIT業界版です。

「会社はこれからどうなるのか」は一般人向けに書かれています。
それでいて、学問的にも画期的なことが書かれています。
しかも枝葉ではなく基本的、原理的なことが書かれています。
歴史を俯瞰し、未来を考えるヒントを提供しています。

「2010年のシステム開発」は技術書でも、ハウツーものでも
ありません。考え方の枠組みの提供を目的としています。


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  [5年後のシステム開発] あらすじ
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第1章では、ブルックスの古典「人月の神話」「銀の弾などない」を
ベースにシステム開発の本質について論じます。

第2章では、現在を読み解くために必要な技術の本質について解説
します。

第3章では、岩井克人「会社はこれからどうなるのか」を参考にして
経済のグローバル化による標準化・低価格化・短納期化がシステム
開発に与えている影響について考察します。

第3章までは9割位できています。

第4章は今構想を練っているところですが、題は「変わり行くもの・
変わらないもの」として、もう一度、システム開発の本質
(=変わらないもの)について論じるとともに、変わっていくであろう
部分と変えていくべき方向を書こうと思っています。


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  [5年後のシステム開発] 今週号
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今週号では、第3章の導入部分を転載します。

1990年以降の技術変化を俯瞰した部分なので、新人や営業には参考に
なると思います。
ベテラン技術者にとっては物足りないでしょうが・・・。


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  [5年後のシステム開発] 1990年前後から現在までの技術の盛衰
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1990年前後から現在までの主な技術の盛衰を図(添付ファイル)に
示します。その技術が誕生した時期ではなく、日本で使われた時期を
示しています。

簡単な注釈を記します。

【クライアント/サーバ型システム】
(a)UNIX
日本でUNIXが使われだしたのは1987年位からです。
UNIXは当時においては非常に先進的なOSであり、ネットワークへの
接続、クライアント/サーバモデルを前提としていました。

(b)PCの隆盛
クライアント/サーバ型システムは当初サーバ、クライアントともに
UNIX機でしたが、1993年にWindowsNTが登場してからは、まず
クライアントがPCに変わり、次いでサーバのかなりの部分もPCに
変わりました。

(c)WindowsNT・ORACLE・Visual Basic
クライアント/サーバモデルのサーバは当初ファイルサーバ、
プリンタサーバ、通信サーバなどが中心でしたが、1992年以降
RDBMSが急速に普及し、DBサーバが中心となりました。
1996年から1998年位まで、サーバOSはWindowsNT、RDBMSは
ORACLE、言語はVisual Basicという構成の全盛時代でした。

【WEBシステム】
1993年に最初のブラウザMosaicが作られたことにより、WWW
(World Wide Web)が登場しました。
1995年前後、WEBはNetscape Navigatorの無償公開とWindows95の
登場により爆発的に普及しました。
WEBアプリケーション開発言語として、まずPerlが普及しました。
そして、2000年前後からJavaが普及しだし、現在では主流に
なっています。


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  [5年後のシステム開発] 二つの要因
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1990年代以降、OSも言語もシステム形態も非常に目まぐるしく変化
しています。
若い人たちはそれがソフトウェア業界においては当たり前だと思って
いますが、1980年代まではそのようなことはありませんでした。

1980年代までは汎用機、UNIX、PCが、技術的にも文化的にもそれぞれ
別々の世界に分かれていました。
それぞれの世界の住人たちが壁を越えて移動することはありません
でしたし、互いに干渉し合うこともありませんでした。
技術変化も緩やかなものでした。
汎用機技術者は10年以上ずっとCOBOLを使っていましたし、UNIX
技術者はずっとCを使っていました。

1990年代以降の目まぐるしい技術変化の要因は何でしょうか?
多くの技術者は「マイクロプロセッサ革命」と答えるでしょう。
「マイクロプロセッサ革命」がこの急速な変化の重大な要因である
ことは疑いようがありません。
しかし、それだけではありません。「マイクロプロセッサ革命」と
同じくらい重要な要因がもう一つあります。
「経済のグローバルによる標準化と低価格化・短納期化圧力」です。



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  次回以降の予告
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次号は、6月7日発行予定です。乞うご期待!!


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発行:
株式会社 慶
 代表取締役  蒲生 嘉達
y_gamou@kei-ha.co.jp http://www.kei-ha.co.jp
TEL:03-5951-8490  携帯:090-1258-6347


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