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○:その他

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_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第33号  2004/07/19
  ▼  まえがき:一般公開
  ▼  [永久運動の設計] 投資家の視点、法人の視点
  ▼  [永久運動の設計] 投資家の視点
  ▼  [永久運動の設計] 法人の視点
  ▼ 次回以降の予告

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  まえがき:一般公開
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蒲生嘉達です。お疲れ様です。

本メルマガは2003年12月8日に創刊され、第32号(2004年7月12日号)
までは、慶の社員(正社員・契約社員)及び慶と契約している個人
事業主の方々のみに配信していました。
しかし、本号からは一般の方々にも公開します。

マガジン説明用WebページURLは、 http://www.kei-it.com/sailing/ です。

上記ページではバックナンバーを見ることができますし、全文検索も
できます。全文検索はファーストサーバのサービスを使っています。
(ファーストサーバのサービスはnamazuを使っています。)

既に下記のご感想をいただいております。

> メルマガに早速登録いたしました。
> また、バックナンバーを読ませていただきました。
> とても興味深い内容で、ますます共感いたしました。
> 私もデマルコ氏、岩井氏の著作を愛読しており、
> 是非一度ゆっくりとお話をさせていただければと思います。
> 今後、いろいろな形で協力関係が築ければと考えております。
> (有限会社社長)
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> まぐまぐ登録しました。
> 週1の発行 これはすごいと思います。
> 今後の話の展開、楽しみです。
> (公認会計士)



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  [永久運動の設計] 投資家の視点、法人の視点
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私は、自分の第一の役割は慶という会社を次の二つの視点で見る
ことだと思っています。

・投資家の視点
・法人の視点

投資家の視点とは、最初に資本金を投資した株主の視点であり、
融資している銀行の視点であり、融資・リース・賃貸借契約など
会社が行う主な契約の連帯保証人として信用供与している私個人の
視点です。

法人の視点とは、法人を構成するもの全ての一般意思のようなものです。
投資家の利益よりも、組織それ自体の存続と成長を重視する視点です。
「法人を構成するもの」として、従業員(社員、個人事業主)、
物的資産、外部資産(顧客)、企業文化などがあげられます。

投資家の視点と法人の視点は、株式会社という仕組み上必然的に
出てくるものであり、両方とも同じくらい重要です。

この二つの視点は必ずしも一致するものではありませんが、対立する
ものではなく、協働するものです。



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  [永久運動の設計] 投資家の視点
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投資家の視点は比較的分かりやすいものです。
投資家の視点では、下記の方向で会社としてランクアップしていく
ことは、文句無く良いことです。

(1)安全性
・自己資本比率(自己資本/負債・資本合計)を高めること
・流動比率(流動資産/流動負債)を高めること

(2)収益性
・売上高経常利益率を高めること
・総資本経常利益率を高めること

(3)成長性
・経常利益増加率を高めること
・自己資本額を増やすこと
・売上高を増やすこと



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  [永久運動の設計] 法人の視点
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一方、法人の視点は分かりにくいものです。

ソフト会社で最も重要な部分は人的資産です。
組織特殊的な人的資産も汎用的な人的資産も重要です。

> 人的資産とは、人間の頭脳のなかや身体のなかにその人間から
> 不可分な形で蓄積された知識や能力のことです。
> 
> 汎用的な人的資産とは、どのような組織においても通用するような
> 知識や能力のことで、たとえば、規格化された道具や機械を操作
> できる能力や、会計処理方法や企業税制の習得や・・・・
> 
> 組織特殊的な人的資産とは、個々の組織のなかでのみ価値をもつ
> 知識や能力のことです。いや、それは知識や能力というよりは、
> ノウハウや熟練といったほうがよいかもしれません。
> 
> (岩井克人「会社はこれからどうなるのか」より)

人的資産は目に見えるものではありません。
最終的には貸借対照表、損益計算書に反映されますが、まずは目に
見えない実態として存在します。
これは、様々な数字をヒントにしながら、頭を使って感じ取るしか
ないのです。人的資産が、そしてその所有者の法人がどのような
状態になっているのか、法人が何を求めているのかを・・・。



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  次回以降の予告
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次号は、7月26日発行予定です。乞うご期待!!


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