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○:その他

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_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第39号  2004/09/06
  ▼  まえがき
  ▼  [5年後のシステム開発] 本質的作業は進歩しない?
  ▼  [5年後のシステム開発] 建築の本質的作業の進歩
  ▼  [5年後のシステム開発] 複数の案を試せるようになった
  ▼ 次回以降の予告

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  まえがき
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蒲生嘉達です。お疲れ様です。

本メルマガは2003年12月8日に創刊され、第32号(2004年7月12日号)
までは、慶の社員(正社員・契約社員)及び慶と契約している個人
事業主の方々のみに配信していましたが、第33号からは一般の方々
にも公開しております。
発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/ で、
バックナンバーを見ることができますし、バックナンバーの全文検索も
できます。

読者数が増えれば、ソフトウェア業界の情報発信基地へと発展させていき、
業界に新しい流れを作っていきたいと願っております。



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  [5年後のシステム開発] 本質的作業は進歩しない?
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私は本メルマガで下記のことをこれまでに何度も述べてきました。

・ソフトウェア開発には本質的作業としての「設計」と付随的作業
 としての「実装」がある。
・付随的作業は技術の進歩によって劇的に改善されたが、本質的作業は
 小説の粗筋作りのようなものだから、技術の進歩によって劇的に
 改善されるという性格のものではない。

第4号( http://www.kei-it.com/sailing/04-031229.html )参照。
第10号( http://www.kei-it.com/sailing/10-040209.html )参照。
2010年のシステム開発 試読版(その1)
http://www.kei-it.com/sailing/pdf/2010-shidoku-1.pdf 参照 。


本号では、本質的作業が劇的に進歩した業界について見てみましょう。
ソフトウェア開発の本質的作業を進歩させる鍵が見つかるかもしれません


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  [5年後のシステム開発] 建築の本質的作業の進歩
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建築の本質的作業は「設計」、付随的作業は「工事」です。

建築では本質的作業の難しさが、ITの進歩によって次のように大幅に
軽減されました。

【設計】
CADソフト及び建築ソフトにより、基本設計から詳細図面の作成に
いたるまでの建築設計全体が効率化され、品質も高まりました。
速くなっただけでなく、正確で精緻な図面が書けるようになったのです。

【計算】
構造計算、積算計算、見積計算が各種ソフトウェアによって速く、
正確に行えるようになりました。

【プレゼンテーション】
CADソフト及びCGソフトにより正確で表現力豊かなプレゼンテーションを
敏速に行えるようになりました。これにより顧客が完成像を正確に
イメージできるようになりました。


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  [5年後のシステム開発] 複数の案を試せるようになった
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設計、計算、プレゼンテーションの質と速度が劇的に向上したことは
重要なことです。

しかし、もっと重要なことがあります。
それらの作業の質と速度が劇的に向上されたことの複合的な結果として、
複数の案をコンピュータ上で試せるようになったということです。

現実の物体としての家は一つしか作ることができませんが、コンピュータ
上で複数作って試せるようになったのです。

現代では、建築でも自動車でも複雑な工業生産物はまずコンピュータ上
で作られ、試されます。外観や内装だけでなく、力学的な構造や
様々な機能がコンピュータ上でシミュレートされます。
建築なら台風、地震、火災、落雷など、自動車なら交通事故などの
特殊な事態もコンピュータ上で再現され、試されます。
それどころか、時間の経過による性能の劣化すらシミュレートされます。


建築や自動車などの工業生産物における設計作業の進歩の本質は
「複数の案をコンピュータ上で試せるようになった」ということなのです。

> もっとも重要なのは、新しいメディアの可変性によって、創造的作業が
> ようやく形になりかけているとき、多くの根本的に異なる代替の調査を
> 容易に行えるということだ。これは、大きな量的変化、ここでは変更時間に
> なるが、それが仕事を行うやり方に質的変化をもたらす。
> (ブルックス「人月の神話から二十年を経て」より)


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  次回以降の予告
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次号は、9月13日発行予定です。乞うご期待!!



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