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○:その他

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_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第82号  2005/07/04
  ▼  まえがき
  ▼  [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] 返さなくてもいい借入れ
  ▼  [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] IPA不採択
  ▼  [その他] 新航海術クラブ
  ▼  次回以降の予告


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  まえがき
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こんにちは、蒲生嘉達(がもう よしさと)です。

第81号では銀行からの融資金利をテーマに取り上げました。
今回も引き続き資金調達について話します。



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  [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] 返さなくてもいい借入れ
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第81号で銀行からの融資をテーマに取り上げたからというわけでは
ないのですが、タイムリーなことに、先週某中堅ソフトウェア会社の
N社長から「返さなくてもいい借入れ」の話を聞きました。

その会社は平成16年にグリーンシート銘柄になりました。
グリーンシートとは日本証券業協会が、未公開企業の株式を売買する
ために、平成9年7月からスタートさせた制度です。
企業内容の開示(ディスクロージャー)を行い、投資家が相応の
投資判断材料を入手することができるなら、日本証券業協会が売買の
仲介をしましょうという制度です。
詳細は、 http://www.jsda.or.jp/html/greensheet/index.html を
参照してください。

株式を公開すれば、直接金融で資金調達ができるようになり、
「返さなくてもいい資金」が手に入ります。
ここまでは誰でも知っています。

しかし、N社長は次のように言います。
「それだけではありません。実は『返さなくてもいい借入れ』も
できようになるんですよ。」

そのソフトウェア会社は優良企業なので、銀行からの借入れ金利は
グリーンシート銘柄になる前も比較的低く、2%前後でした。
それが、グリーンシート銘柄になることにより、企業内容の開示が
行われるので、銀行も融資金利を下げてきます。
今では1%を切っているそうです。
金利がそこまで下がると、毎月の金利負担が減ります。
金利だけ払い、元本は返さなくてもさほど負担にならなくなります。
これが「返さなくてもいい借入れ」です。



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  [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] IPA不採択
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ソフトウェア会社が派遣型アウトソース業(常駐作業)、下請け型
アウトソース業(一括請負)にとどまるなら、間接金融で十分です。
しかし、横請け型アウトソース業(水平分業)に移行するためには、
それだけでは不十分です。
(派遣型アウトソース業、下請け型アウトソース業、横請け型アウトソース業
については、第78号 http://www.kei-it.com/sailing/78-050606.html を
参照してください。)

大手の傘下に入るか、国から支援を受けるか、直接金融で資金を
調達する必要があります。

慶はあるビジネスモデルについて、2005年度IPA中小ITベンチャー
支援事業に応募しましたが、残念ながら、採択されませんでした。
IPA中小ITベンチャー支援事業については、
http://www.ipa.go.jp/software/chusho/index.html を参照してください。
80件応募があり、10件採択されたそうです。

IPAから送られてきた「採択されなかった事由」には
「アイデアは評価しました。しかし、技術的課題が多く存在し、
かつその対策の具体化検討が不十分なため、開発実現性の妥当性が
希薄であると判断いたしました」と書かれていました。

国からの支援が受けられなかったので、今度はグリーンシートについて
研究してみます。



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  [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] 新航海術クラブ
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「新航海術クラブ」(仮称)を立ち上げようかと思っています。

上述のN社長とは慶が所属している小さな業界団体で知り合いました。

以前加盟企業700社ほどの大きな団体にも所属していましたが、
そのような大きな団体だと逆に面白い情報が得られないので、
今年4月で退会しました。
中小ソフトウェア会社は大きな団体に入るよりも、小さな交流の場を
複数持つ方がよいと思います。

「新航海術クラブ」(仮称)の目的は次のとおりです。

1.厳選された優良案件のみ紹介し合う
他の業界団体のように二次請け、三次請けの仕事の紹介はしません。
エンドユーザ直案件、または一括請負案件のみの紹介をします。
会員制WEBページでの公開と、直接合ってニュアンスまで伝え合う
案件情報交流会の両方を考えています。

2.メルマガ連動セミナー
メルマガ「ソフトウェア業界 新航海術」と連動し、専門家の講師に
講義してもらいます。例えば、次のように。

・グリーンシート銘柄
  講師:某証券会社 X氏

・本当の成果主義賃金体系とは何か?
  講師:人事・労務専門コンサルタント U氏

3.懇親会



もしも「新航海術クラブに参画してみたい」という方がいらっしゃったら、
メールで下記アドレスまで返信してださい。
office@kei-ha.co.jp

賛同者の数によって、私のやる気も違ってきますから・・・。



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 次回以降の予告
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次のようなテーマを取り上げたいと思っています。

・本当の成果主義賃金体系とは何か?
・最近強まっている業務請負から労働者派遣への流れ
・新航海術クラブ



次号は、7月11日発行予定です。

乞うご期待!!



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  本メルマガについて
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本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。


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