メルマガ ソフトウェア業界 新航海術

ホーム

バックナンバー

2010年のシステム開発

航海術


  全バックナンバー(古い号が先)
全バックナンバー(新しい号が先)
5年後のシステム開発
ブルックスの法則
グーグルの衝撃
保存できないエディタ
会社の心臓
製造業の呪縛
請負と派遣
永久運動の設計
大きくなるか、小さくなるか
ゴーイング・コンサーン
慶2.0
金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社
経営の基準となる数字
借入れと連帯保証
ソフトウェア振替という麻薬
賃金決定の仕組み
SE・プログラマの資質
新営業マニュアル
○:その他


**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第175号  2007/4/23
  ▼  まえがき
  ▼  [慶2.0] (1)需要を見つけて専門化した結果が「食える」
  ▼  [慶2.0] (2)専門化の方向を幾つかに収斂させる
  ▼  [慶2.0] (3)需要と専門化の関係
  ▼  次回以降の予告


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

今週号は「慶2.0」シリーズです。

第173号で、慶ネクストの経営理念は次の3点であると述べました。

○顧客奉仕に最善を尽くす。
○品質第一に徹する。
○社員の福利増進。

そして、「顧客奉仕に最善を尽くす」ということは、次の3点であると
述べました。

・相手を大事に思う。
・見込み客を予測する。
・顧客と信頼関係を築き、ニーズを把握する。


 関連記事:第173号「慶ネクストの経営理念」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/04/post_fdf1.html


今週号では、もう一歩進めて、ニーズを把握した後のお話しをします。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  [慶2.0] (1)需要を見つけて専門化した結果が「食える」
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

4月1日にスタートした(株)慶ネクストは、現時点ではある特定の
技術に特化しているわけではありません。

それどころか約30名のメンバーの業務も多様です。
オンサイト開発、ネットワーク運用、一括請負開発、パッケージ開発、
さらには、人材紹介のコンサルタントも2名います。

しかし、オンサイト開発でも一括請負でも人材紹介でも、
「需要を見つけて専門化した結果が『食える』」という基本は同じ
なのです。

個々の顧客のニーズを把握して、その顧客の個別事情に対して専門化
する場合もあるし、ある業種の需要を把握して、その業種に専門化する
場合もあるでしょう。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  [慶2.0] (2)専門化の方向を幾つかに収斂させる
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

・良い顧客を見つけること。
・良い顧客には徹底的に奉仕すること。
・良い顧客と強固な信頼関係を築くこと。
・そのためには、質問すること、相談に乗ること、教えること、
 助けること。
・顧客のニーズを把握すること。

そして、ニーズが把握できたとしても、それに応えられる受け皿が
なければなりません。
そのために、供給力(技術力、人材力、組織力)を成長させること。

慶ネクストには、良い顧客が増えてきています。
いずれも長期的におつき合いのできるユーザです。

それらの良い顧客のニーズを把握し、専門化の方向を幾つかに収斂
させること。

これが慶ネクストの戦略です。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  [慶2.0] (3)需要と専門化の関係
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

「需要を見つけて専門化した結果が『食える』」という言葉は、
四本平一著「行政書士で確実に食べていくための本」の中で見つけた
次の言葉をヒントにしました。

> 「需要」を見つけて「専門化」や「特化」した結果が「食える」と
> いうこと


四本氏は、「行政書士は専門化するのが良いのか、何でも屋が良いのか」
という問題について、次のように語っています。

> 一つの業務に対する需要が少ないエリアでは、多種多様な依頼者の、
> 多種多様な需要に応えることが要求されます。
>        (「行政書士で確実に食べていくための本」より)

つまり、地方では一つの業務に対する需要が少ないので、何でも屋に
ならざるを得ません。
一方、都会では一つの業務に対する需要が多いので、専門化することが
可能です。

> つまり、専門化できるかどうかはある一つの業務における需要が
> 継続的かつ安定的に存在することがこれまた必須条件となる。

> 代行(代理)業においては、基本的に。「専門化」や「特化」などという
> ことは、需要側のほうが決めることであって、供給側が決めることではない

> 「専門化」や「特化」というのは、「需要」による「結果」であり、
> 決して「需要」喚起の「原因」ではない


さらに、四本氏は次のように指摘しています。

> 「専門化」や「特化」というスタイルを選択したとしても、そこでの
> 競合者が多数であれば、さらにその上に何らかの付加価値を付けなければ
> 受注は困難です。


代行(代理)業だけではなく、ソフトウェア業でも当てはまる考察
だと思います。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  次回以降の予告
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次号は、4月30日発行予定です。

乞うご期待!!



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。
「まぐまぐ!」での読者数は2007年4月21日現在、598名です。


本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
⇒ http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
  http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ または
  http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm
(但し、web@kei-ha.co.jp it@kei-it.com には直接配信しています。)


バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

バックナンバーブログ:http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/
発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/
(発行者Webサイトではバックナンバーの全文検索も可能です。)


☆筆者の趣味のブログ:身近にいる小動物の図鑑☆
 http://kei-it.tea-nifty.com/small/


--------------------------------------------------
発行:
株式会社 慶
 代表取締役  蒲生 嘉達
 y_gamou@kei-ha.co.jp

☆ コピーや配布をされる時はご一報ください ☆
☆ このメルマガに対するご感想・ご質問はこちらにお寄せください。 ☆
            office@kei-it.com



[リンク元ページに戻る]    [新航海術ホーム]    [『まぐまぐ!』登録コーナー]

(c)Copyright Kei Co.,Ltd All Right Reserved