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第178号  2007/5/14
  ▼  会計は会社の心臓セミナー
  ▼  [新会社法活用術] (1)株式会社の4区分
  ▼  [新会社法活用術] (2)中小会社&非公開会社の7パターン
  ▼  [新会社法活用術] (3)種類の多さに本質を見失ってしまう
  ▼  [新会社法活用術] (4)新会社法は身近な問題
  ▼  次回以降の予告


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  会計は会社の心臓セミナー
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セミナー「会計は会社の心臓」のご案内です。

私は去年暮れに小冊子「会計は会社の心臓」を出版し、今年1月23日の
特別号( http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/01/post_822e.html )
で宣伝しました。

このたび、「会計は会社の心臓」を解説するセミナーを企画しました。


日時:2007年5月18日(金)19:00〜21:00
講師:佐藤(会計にも造詣の深いベテランSE)
場所:株式会社慶ネクスト会議室
   東京都豊島区池袋1-8-7サン池袋1 405号
定員:8名
費用:2,500円
   (これには小冊子「会計は会社の心臓」代が含まれます。
   既に「会計は会社の心臓」を購入済みで不要な方は、2,000円)

当日スケジュール:
 19:00〜20:50 シンプルな取引、借入、増資、会社の営み
 20:50〜21:00 Q&A
 21:00〜 有志で懇親会

申込方法:
 下記までメールにてお申込みください。
 慶ネクスト管理本部: kn-office@kei-it.com 


 【関連記事】
 会計は会社の心臓
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/01/post_822e.html

 セミナー「会計は会社の心臓」のご案内
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/05/post_5601.html



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  [新会社法活用術] (1)株式会社の4区分
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さて、今週号から新会社法活用術シリーズを本格始動させます。

「従来の会社法もよく分からなかったのに、新会社法になって、
もっとわけが分からなくなった」というのが、多くの人の正直な感想
ではないでしょうか?


なにしろ、株式会社の種類が極端に増えましたから。

新会社法での会社の基本的区分は次の2つです。


【区分1】大会社か、中小会社か

大会社とは、下記のいずれかの要件を満たす株式会社をいいます。
それ以外が、中小会社です。

  資本金が5億円超 
  負債が200億円超


【区分2】公開会社か、非公開会社か

新会社法で「公開会社」というと、「定款で全部、あるいは一部の
株式について譲渡制限を設けていない会社」を意味します。

株式を証券取引所等に上場しているか否かは関係ありません。

上場していても新会社法上は非公開会社、上場していなくても
新会社法上は公開会社ということはあり得るのです。


したがって、新会社法では、株式会社は次の4つに区分されます。

(A)大会社&公開会社
(B)大会社&非公開会社 
(C)中小会社&公開会社 
(D)中小会社&非公開会社 



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  [新会社法活用術] (2)中小会社&非公開会社の7パターン
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ほとんどの中小ソフトウェア会社は、「(D)中小会社&非公開会社」です。
したがって、以降は「中小会社&非公開会社」について論じます。


機関設計という視点から、中小会社&非公開会社は、さらに次の
7種類に分類されます。

1.取締役
2.取締役+監査役
3.取締役+会計参与
4.取締役+監査役+会計参与
   ----------------
5.取締役会+監査役
6.取締役会+会計参与
7.取締役会+監査役+会計参与


上記は、三委員会、会計監査人を無視したパターンです。
それも考慮すると、「中小会社&非公開会社」だけでも理論上は
21種類のパターンが考えられます。


「4.取締役+監査役+会計参与」と「5.取締役会+監査役」の間に
点線を入れておきました。

7種類あると言っても、1〜4と5〜7との差異が重要だからです。
5〜7を取締役会設置会社、1〜4を取締役会非設置会社と呼びます。



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  [新会社法活用術] (3)種類の多さに本質を見失ってしまう
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新会社法の勉強をしようとしても、大概の人は、このあまりの種類の
多さに閉口してしまいます。

また、新しい種類を理解するのに精一杯で、本質を見失ってしまう
恐れがあります。
また、身近な問題に感じられなくなってしまう可能性も大です。


本メルマガでは、新会社法の本質とそれが身近な問題であることを
解説していきます。

例えば、次のようなことを論じます。


【本質論】

株式会社の機関の中で最も分かりにくいのは、実は「代表取締役」です。
ところが、一般の解説書では、代表取締役とは何かという説明がありません。
これは「法人とは何か」という大問題に関連する難しい問題なので、
通常の解説本では書かれない問題なのです。
第29号、第31号を新会社法を意識してリライトします。

 第29号:会社法の主要な登場人物
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2004/06/post_a2ec.html

 第31号:代表取締役は信任受託者
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2004/07/post_b70a.html


また、これに関連して、「取締役会非設置会社こそが株式会社の基本形」
という意見(↓)は正しいか論じます。

> 株主主権からすると、実は「ボードなき会社」こそが株式会社の
> 基本形なのです。
>            (中島茂著「取締役の法律知識」より)



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  [新会社法活用術] (4)新会社法は身近な問題
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【身近な話題】

取締役会設置会社か取締役会非設置会社かによって、会社案内や
ホームページに載せる会社の組織図も変えるべきだという話しをします。

最初は取締役会非設置会社であっても、規模の拡大とともに
取締役会設置会社へと進化すべきなのか論じます。

取締役会設置会社と取締役会非設置会社での、変更登記手続きなどの
微妙な、しかし、本質的な違いの実例をお話しします。

また、従来の商法と新会社法では、親会社、子会社の定義も違います。
これは、慶、慶ネクスト、慶倍速開発の3社をどう考えるかにも
影響してきます。



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  次回以降の予告
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次号は、5月21日発行予定です。

乞うご期待!!



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  本メルマガについて
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本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。
「まぐまぐ!」での読者数は2007年5月6日現在、596名です。


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