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第188号  2007/7/23
  ▼  まえがき
  ▼  [グーグルの衝撃] (1)某高校のホームページのRSS対応
  ▼  [グーグルの衝撃] (2)RSSリーダー
  ▼  [グーグルの衝撃] (3)RSSに対応するのが当たり前になりつつある
  ▼  [グーグルの衝撃] (4)読み手の習慣も変わってきた
  ▼  [グーグルの衝撃] (5)一般大衆向けのサイトはRSS対応に敏感
  ▼  次回以降の予告


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  まえがき
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蒲生嘉達です。

今週号から「グーグルの衝撃シリーズ 第二部」をスタートします。

慶を含めて各社が独自サービスを生み出す上でのヒントになるような
話をしていきたいと思っています。

ブログ、RSSから始めて、YouTube、DRMまで切り込んでいきます。



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  [グーグルの衝撃] (1)某高校のホームページのRSS対応
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長女が通っている私立高校のホームページに「RSSについて」という
ページがあり、次のように書かれていました。

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 RSSは、サイトの更新情報を記録し配信するためのフォーマットです。
 RSSリーダー(ニュースフィードリーダ)と呼ばれるソフトウェアを
 インストールして更新情報を得ることも可能ですが、ホームページ
 上で同等の機能を提供しそのホームページにアクセスすれば、登録
 したサイトの更新状況を一括して確認できるサービスも各種業者
 から提供されています。

 ○○高等学校事務室では、Informationの更新情報をRSS2.0で提供
 しています。
 ------------------------------------------------------------

そしてその下に次のようなリンクがありました。

 InformationのRSS2.0 (全て) 
 InformationのRSS2.0 (一般の方へ) 
 InformationのRSS2.0 (卒業生の方へ) 
 InformationのRSS2.0 (在校生の方へ) 
 InformationのRSS2.0 (奨学金情報) 



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  [グーグルの衝撃] (2)RSSリーダー
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読者は上記文章が理解できますか?

私は、「RSSは、サイトの更新情報を記録し配信するための
フォーマットです」の部分は、知識としては知っていました。

しかし、RSSリーダーを使ったことも「同等の機能を提供しその
ホームページにアクセスすれば、登録したサイトの更新状況を
一括して確認できるサービス」も利用したことも無かったので、
せっかく提供されている「InformationのRSS2.0」をどのようにして
使ったらよいのか分かりませんでした。

この記事を読んだ後、RSSリーダーを使ってみて、理解できました。
私が使ったRSSリーダーは、goo RSSリーダーです。
 ( http://reader.goo.ne.jp/ )
「同等の機能を提供しそのホームページにアクセスすれば、登録した
サイトの更新状況を一括して確認できるサービス」にあたります。

高校の「InformationのRSS2.0」も goo RSSリーダーの自分のページに
登録しました。

尚、RSSリーダーは「goo RSSリーダー」以外にもたくさんあります。
(RSSナビ http://www.rssnavi.jp/reader.html#10 参照)



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  [グーグルの衝撃] (3)RSSに対応するのが当たり前になりつつある
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> 頻繁にWebページを更新するWebサイトは、RSSに対応するのが
> 当たり前になりつつある。
> ブログ・サイトはほぼすべてRSSデータに対応している。
> ニュース・サイトや企業のWebサイトも、RSSデータを配信する
> ところが増えている。
> (日経NETWORK8月号「図解で学ぶネットワークの基礎 RSS」より)


とは聞いていましたが、まさか高校の事務室がRSSデータを配信して
いるとは思っていませんでした。

「RSSはここまで普及しているのか!」と驚きました。

その点、ソフトウェア会社は自社のホームページのRSS対応には
無関心です。
デザインには懲りますが、あるいは場合によってはSEO対策まで
考えますが、RSSデータを配信しようという発想はありません。


その理由の一つとして、ホームページの性格があるでしょう。

ソフトウェア会社のホームページはWEB上の会社案内のようなもので、
頻繁に更新して情報発信するという性格のものではありません。
一方、高校の事務室のInformationも個人のブログも、頻繁に更新し、
情報発信するためのサイトです。



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  [グーグルの衝撃] (4)読み手の習慣も変わってきた
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しかし、もう一つ、理由が考えられます。

想定している閲覧者の層の問題です。


ブログを書くという習慣が広く普及しました。
しかも、芸能人や有名人の間でも広まっています。

そうなると、読み手の習慣も変わってきます。
芸能人や有名人や知人のブログをRSSリーダーを使ってチェックする
という習慣が普及してきたのです。

上述のとおり、私も実際にRSSリーダーを使ってみましたが、確かに
いくつものブログをチェックしている人にとっては必須のツールです。

好きな歌手やタレントのブログをRSSリーダーでチェックしている人は
かなりいると思います。
例えば、「宇多田ヒカルと中川翔子と柴田淳のブログはRSSリーダーで
ウォッチングしています」というように・・・。



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  [グーグルの衝撃] (5)一般大衆向けのサイトはRSS対応に敏感
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そして、RSSリーダーの利用者は、ITに強いはずのIT業界人の方が
多いかというと、そのようなことはありません。
プログラマ、SEは意外と疎いです。

むしろ、IT業界以外の一般大衆、特に若い人(学生も含む)に、
より多く普及しているでしょう。

したがって、一般大衆、特に若い人に対する情報発信を目的にした
サイトの場合は、RSS対応に敏感になります。

例えば、上述の高校事務室のInformationは、学生や一般大衆を
対象としています。
ブログ・サイトも一般大衆を対象としています。

RSSをうまく取り込んだからこそブログが普及し、ブログが普及
したからRSSがさらに普及するという循環が起きています。

一方、ソフトウェア会社のホームページは、業界内の取引先を
主な閲覧者として想定しています。
一般大衆向けのサイトではないのです。
これがRSS対応に消極的な理由の一つだと思います。



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  次回以降の予告
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「グーグルの衝撃シリーズ 第二部」は、ブログ、RSSから始めて、
YouTube、DRMまで切り込んでいきます。


次号は、7月30日発行予定です。

乞うご期待!!



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