メルマガ ソフトウェア業界 新航海術 バックナンバー




ソフト会社の心臓

全バックナンバー


技術


開発プロセス

製品・サービス


組織


営業


財務


人事・労務


業界

 

第239号  2011/8/1 [新営業マニュアル]

マーケティング

 

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第239号  2011/8/1 『マーケティング』
  ▼ まえがき
  ▼ (1)前田敦子主演の映画「もしドラ」
  ▼ (2)マーケッティングの定義が多様な理由
  ▼ (3)これまではマーケティングを真剣に考える必要が無かった
  ▼ (4)ITサービス各社が再び成長軌道に戻り始めている(?)
  ▼ (5)マーケティングについての理解が不可欠
  ▼ あとがき:映画「もしドラ」は自分のマーケティングには失敗した


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

こんにちは。
(株)慶の蒲生嘉達です。

農家.com http://www.nou-ka.com/ ではさくらんぼの季節が終わり、
桃と梨が主力商品となっています。


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (1)前田敦子主演の映画「もしドラ」
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

AKB48の前田敦子主演の映画「もしドラ」を見ました。

(原作:
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032/keiitteanifty-22 )


高校野球部マネージャーである川島みなみ(前田敦子)は、
まず、「高校野球部とは顧客に感動を与える組織である」と
定義づけます。

そして、「次はマーケティング、市場調査」とつぶやき、
顧客(野球部の関係者)から様々な話(現実、欲求、価値)を
ヒアリングしていきます。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (2)マーケティングの定義が多様な理由
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

マーケティング(marketing)という概念は、多くの人が様々な定義づけ
をしています。


定義が多様な理由について、私は次のように推測しています。

・「marketing」という英単語は、もともと日常用語として存在していた。
 そして、それは文字通り「市場(market)活動(ing)」であり、
 多くの人は、流通・販売活動全般という意味で使っていた。
 しかし、米国ではショッピング、つまり、購入活動という意味で
 使う人もいた。

・ドラッカーなどが、売り手目線の概念である販売(sales)に対して、
 「買い手目線を重視した市場活動」を表す言葉を必要とした。
 そこでショッピングというニュアンスもあった「marketing」という
 言葉を再定義して利用した。

・その後も、様々な人が自分が使いやすいように再定義した。


ドラッカーは「真のマーケティングは顧客からスタートする」と
強調しています。

だから、ドラッカーの影響を受けた川島みなみ(前田敦子)は
「次はマーケティング、市場調査」とつぶやいたのです。

ちなみに、原作本では(私は立ち読みしかしていませんが)、
「マーケティング=市場調査」とは書いていません。

しかし、「真のマーケティングは顧客からスタートする」や
「現実、欲求、価値からスタートする」というドラッカーの言葉は
頻繁に引用されています。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (3)これまではマーケティングを真剣に考える必要が無かった
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

メルマガ新航海術では、私の興味の向くままに、技術、会計、法律、
人事と広範囲なテーマを扱ってきましたが、これまで、マーケティング
をテーマとした記事はありませんでした。

中小ソフト会社の主な顧客は大手SIerやコンピューターメーカーであり、
マーケティングを真剣に考える必要が無かったからです。

慶が一般消費者にモノやサービスを売るタイプのベンチャーだったら
まずマーケティングから始める必要があったでしょうが・・・。


これまでの中小ソフト会社の営業に関しては下記の記事を参照してください。

 第237号:個人技営業の時代は終わった
 [Blog版] http://www.gamou.jp/sailing/2011/05/post.html
 [HP版] http://www.kei-it.com/sailing/237-110517.html



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (4)ITサービス各社が再び成長軌道に戻り始めている(?)
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

日経コンピュータは「ITサービス企業の成長の芽が見えてきた」
「ITサービス各社が再び成長軌道に戻り始めている」と書いています。
( 見えてきた「成長の芽」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NC/20110715/362484/?ST=NC )


しかし、これは大手140社を対象とした調査結果です。

私の現状認識は次のとおりです。
・元請会社がパイを独占しているため、二次請け以下は厳しい状況が
 続いている。
・確実に「量から質」「グローバル化」という2大変化が進行している。
・日本国内の請負、客先常駐の仕事の総量は、緩やかに減っていく。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (5)マーケティングについての理解が不可欠
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

慶では、既存の請負事業を維持・拡大すべく努力する一方で、
自社サービスにも力を入れています。

その一つが農家.com http://www.nou-ka.com/ です。

農家.comの運営を通じて、マーケティングの難しさを痛感し、現在、
私も遅ればせながら、マーケティングの勉強をしています。

一般消費者を対象とするWebサービスを展開するIT会社では
(請負開発会社でも提案時点では)、マーケティングについての
理解が不可欠です。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 あとがき:映画「もしドラ」は自分のマーケティングには失敗した
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

「もしドラ」はマーケティングの重要性を説いていますが、
映画「もしドラ」自体はマーケティングに失敗しました。

「結局前田敦子主演のもしドラってこけたの?」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1265926677

マーケティングは一筋縄ではいかないものです。




*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガの精神については、発行者サイト
http://www.kei-it.com/sailing/index.html を参照してください。

本メルマガの歴史については、
http://www.gamou.jp/comment/2010/02/227-3991.html を参照してください。

本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非、
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
 http://www.gampu.jp/sailing/ または
 http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm
(但し、慶社員には社内のメーリングリストで配信しています。)

「まぐまぐ!」での読者数は2011年7月30日現在、674名です。

バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

発行者サイト: http://www.kei-it.com/sailing/
(バックナンバーの全文検索も可能です。)

ブログ:http://www.gamou.jp/sailing/
(人気記事ランキングが見られます。)





<< [第238号]    [全バックナンバー]     [新営業マニュアル]    [第240号] >>
   

メルマガ登録ページ


まぐまぐ!ソフトウェア業界 新航海術 (マガジンID:0000136030)

(c)Copyright Kei Co.,Ltd All Right Reserved